ISBN:4344003950 単行本 山田 悠介 幻冬舎 2003/09 ¥1,155
「ねえ、親指さがしって知ってる?」由美が聞きつけてきた噂話をもとに、遊び半分で死のゲームを始めた武たち5人の小学生は、女性のバラバラ殺人事件に端を発した呪いの渦に巻き込まれる。
「バラバラ殺人事件」と奇妙な儀式の噂話をもとに、武たち5人が遊び半分で始めた「親指さがし」。が、終わって目を開くと一人の姿がなかった。それから7年後、武は噂の事件が事実だったことを知り…。戦慄のリアル・ホラー。
子どもの頃にやった他愛の無いゲーム「親指さがし」。そこから恐ろしい事件が起こるのですが・・・。ホラーとしての切り口、内容はなかなか良いんだけど、やはり作者としての力量不足が文章に出てしまっている感じを拭えない。
なんというか、ホラーなのにドロドロした部分がなくて、まるで赤川次郎を読んでるようなライトノベル感覚。で、当然ですが赤川次郎には及ばない。
『リング』を赤川次郎ノリで書いたらこんなん出ましたぁ!って感じの仕上がりです。もっと深みと奥行きがある文章なら、きっと良作になっていたハズなのに、残念です。
これ、この内容のままで坂東眞砂子あたりが書いたら、怖い話になったと思うよ。
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