地球外知性体―宇宙物理学、探査40年の到達点
2005年2月12日 読書ISBN:487712053X 単行本 桜井 邦朋 クレスト社 1997/05 ¥1,680
夜空に輝く星々が私達の太陽で同類であるならば、私達と同じような知性を持った存在が暮らしているのではないか。「彼ら」はどこにいるのか? 宇宙物理学と生命物理学の両面から、ETI研究の成果に迫る。
未だ、人類以外の知性体の痕跡は何ら認めらないが、この銀河系だけで、太陽の様な恒星が2000億もあるというのだから、きっとどこかに、何かはいるのだろう。むしろ、これほど広大な世界(宇宙)の中で、この地球にしか知性が存在しないなんて驕りを平気で言いきる宇宙人否定派の論拠を知りたい。
ただ、肯定派のほうも、自説を証明する為には、現在の科学技術があまりにも拙いので、まだまだ時間がかかりそうである。考えて見れば、地球人は未だにお隣はおろか、自分の庭先すら行けないのだから……。いや、月にしか行けないなんて、玄関くらいまでしか行ってないよね、きっと。
太陽を野球のボールくらいの大きさに例えて、それをアメリカの西海岸に置くと、それに一番近い次のボールは、アメリカの東海岸に転がっているらしい。広大すぎる世界に圧倒されてしまう。
今、人類は懸命に玄関から外の世界に出て行こうとしている。ふと、ロシア人天才科学者の言葉を思い出した。
地球は人類のゆりかごである。
しかし何人たりともゆりかごの中で一生を過ごすことはできない。
コンスタンチン・エドアルドビッチ・ツィオルコフスキー
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