ISBN:4048733397 単行本 滝本 竜彦 角川書店 2002/01 ¥1,785
自分のひきこもりの原因にはある陰謀が絡んでいると信じ込んだ佐藤達広。彼はその陰謀に対峙することを決意する。そんな達広の前に現れたのは、日傘を差した清楚な美少女だった。彼女はなぜが、達広につきまとい始めて…。
ひきこもりがひきこもりを主人公にして書いた小説。
つまり、登場人物もヒッキーだけど、書いた作者もヒッキーです。
なので、ある程度実体験に基づいているんだろうな。
これに関しては、著者の『超人計画』というエッセイを読めばリアリティが増す。
ある意味、この主人公は作者自身なのだろう。
痛いな、自分の影の部分を小説にしてしまうなんて・・・。
主人公のひきこもり男が、宗教勧誘の少女と出会い、NHKの陰謀に立ち向かう!
というストーリーですが、このNHKはどうやら国会生中継とかしている、あのNHKではないようです。
ジャンルとしては、ライトノベルに属するのでしょうが、なんだか「痛く」て、ライトじゃないです。
いや、決してけなしているんじゃなくて、むしろ面白いんだけど。
フィクションとして楽しむには、『超人計画』よりも先に読みましょう。
ちと読む順番失敗した。
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