ISBN:4041713137 文庫 津本 陽 角川書店 1997/02 ¥819
天保十二年、長尾景虎は栃尾城に出陣、大勝を博し十四歳で非凡な才を発揮した。その後、毘沙門天の化身と呼ばれるに至った景虎に宿敵・武田信玄との対決の時が迫る。上杉謙信の実像を描いた戦国歴史巨篇。
戦国武将で一番のお気に入りが、この人。
不敗にして戦争の天才。なんだか、ラインハルトとヤン・ウェンリーを足して2で割ったような人だな。この人が、もし野心家で武田信玄くらいに腹黒だったら、天下取りも夢では無かった気もします。新潟という地の利は非常に悪いけれども・・・。
しかし、上洛するには場所が悪いけれども、石高は高くて佐渡に金山もあるし、貿易も盛んだし、軍資金には困らないだろう。あとは雪で兵が動かせなくなる点をどうにかすれば、そこそこ戦えそうです。
それにしても、歴史というものは、どうして同じ時期に英雄を生み出してしまうのだろう。
項羽と劉邦、ラインハルトとヤン、そして、謙信と信玄・・・。
あっ、真ん中のは歴史じゃないや。
銀河の歴史がまた1ページ・・・、だけどさ。
戦国最強の武将、上杉謙信。
いやぁ、カッコイイです。
『信長の野望』でも、信長選ばずに謙信選んでしまうもんね。
さてさて、そんな上杉謙信の物語なのですが・・・。
うぅ、これ読みにくいよ。
小説だけでいいのに、しょっちゅう解説文が入ってくるから話に集中出来ないし。
資料にするには良いのかもしれないけど、物語として楽しむには多少難あり、と言った感じ。
それにしても、信越で信玄と謙信の二人が足の引っ張り合いしたのは勿体ない。
気がつけば、英雄でもなんでもない、家康なんて小物が天下取ってしまっていたりするし…。
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