DVD バップ 2004/08/06 ¥7,140
『ゼブラーマン』の三池崇史が監督、柴咲コウ初主演となる心霊ホラー。携帯電話に聞き覚えの無い着信音を聞いた人物が次々と謎の怪死を遂げていき、女子大生・由美が謎の解明に乗り出す。
観ました。
怖くて、携帯に出られなくなりました……。
ウソですけど。
なんだか引っかかる部分はあるけれども、『呪怨』と較べたら遥かに素晴らしい出来栄えだ。いや、そんなのと較べるのは失礼かもしれないけど。引っかかった部分は、どうやら続編への伏線となるらしい。秋元氏、やってくれますな。
ストーリーは、未来の着信履歴で死の予告電話が入ってくるというもの。留守電を再生すると、自分が死ぬ際の最後の声が聞こえてしまうのだ。そして、着信履歴の日時に、それが現実となる。
まぁ、観てて面白かったと言っておこう。もはや、何を観ても怖くはないんだけど……。やはり幽霊は、精神的は攻撃で生きている者を追い詰めて欲しいのだ。こんな、超能力攻撃みたいなのを使われてしまうと、その恐ろしさは『エイリアン』だとか『切り裂きジャック』と同じレベルになってしまって、正体不明の認知出来ない何かとしての恐怖は無くなってしまう。
ラスト近く、廃墟と化した病院のシーンは……。何か恐ろしいモノがいるようなのですが、暗くてよく見えませんでした。こういう、暗くしてなんだかよく見えない状態で怖がらせる手法もいい加減飽きてきました。もっとよく観たいよ。死体が襲い掛かって来る怖さは、もはや『ゾンビ』と同じ程度でしかないし。
もっと、本当に怖いモノを観たいなぁ。
とは思いましたが、主人公のトラウマが上手く伏線として使われていたりして、出来栄えとしてはなかなかでした。意味も無く怖がらせようとする駄作『呪怨』を観るくらいなら、こちらをお勧めします。
評価:B
発想や主人公のトラウマを用いた伏線の張り方等、よく計算されている。
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