ボイス

2005年3月20日 映画
DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005/03/18 ¥1,313
『リング』での「ビデオ」を例に出すまでもなく、なにかに込められた呪いが、それに接した相手に死をもたらすという、最近のホラー映画の流行にのって登場した韓国作品。本作は呪いの媒介となるのが携帯電話なので、より身近な恐怖を味わえるのがポイントだ。ストーリーは、とある番号を受け継いだ者たちが次々と不審な最期を迎え、やがてヒロインの女性ジャーナリストにも魔の手が…というホラーの基本をきっちり押さえている。そこに援助交際や不倫、ストーカーといった現代的なテーマが盛り込まれ、ドラマとしても飽きさせない。

死の電話がかかって来るという発想の映画には、こんなのもあります。
どちらかと言えば、こちらのほうが好きなのですけど。

何故かって?

 こっちの幽霊のほうが可愛いんだもの……。
 
 
 
いや、本当の理由は、こっちの方が幽霊らしくて、物理攻撃みたいなのを使って来ないからです。怖がらせて、その恐怖で人間が勝手に自滅してしまう。交通事故とか心臓麻痺とかで。やはり、こういう恐怖がいい!幽霊が直接攻撃してきたら、その怖さは全く無くなってしまうからね。直接攻撃が始まった時点で、その怖さは現実世界にある恐怖と同じモノになってしまうからである。

発狂した殺人鬼に追いかけられるのと、物理攻撃を使う幽霊に追いかけられる恐怖は同じレベルではないだろうか?そこには、何かよくわからない闇から来る恐怖ではなく、現実にある恐怖だけが存在する。直接攻撃を使用した時点で、幽霊はただのモンスターへと変質してしまうが故に、本来の怖さが失われてしまうのだ。

恐らくは、「恐怖」をどこで感じるかの違いだと予想するが、幽霊としての恐怖を感じているのは大脳辺縁系で、モンスターと認識してしまった場合の恐怖は大脳新皮質で感じているのではなかろうか?この映画の怨霊は、ジワジワと忍び寄るような恐怖であるが故に、大脳辺縁系に訴える系統の怖さです。
 
 
 
で、ネタバレするから詳しくは書けないけど……。 
 
死者よりも生きている人間が一番恐ろしいと思った。
 
 
 
評価:A
登場人物が無関係に呪いに巻き込まれたのかと思いきや……。
これは怖いです。生きている人間のほうが……。

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