DVD アミューズソフトエンタテインメント 2004/10/08 ¥5,040
岩井俊二監督が、高校生たちの揺れ動く心情をリリカルで繊細なタッチでつづった青春ドラマ。ネットで配信した4つの短編が、長編作品として再構成された。あこがれの先輩を「記憶喪失」だと信じこませ、つき合い始める花と、彼女の親友アリス。3人の微妙な思いがもつれていく。
細かいカットで紡がれるオープニングから、花とアリスの自然な会話に引き込まれる。恋の成就のための無謀な嘘や、親友が恋敵になるといった一見ありふれた展開も、演じる鈴木杏と蒼井優の等身大の演技で、高校生の生き生きとした日常に転化。通学中のときめきや海辺のデート、バレエ教室での稽古風景などノスタルジックな映像に、岩井監督自身が作曲した音楽が絶妙にかぶさる。物語に感動するとか、興奮することはないが、観ていること自体が心地よく、知らぬ間に胸をヒリヒリさせる一篇。やはり岩井俊二はただ者ではない。
まっ、ストーリー的にはどうって事ない映画なのですが……。
この映画、かわいいな。
花(荒井花)とアリス(有栖川徹子)、2人の女子高生の話です。
花がある先輩(宮本雅志)を好きになる。ある日、その先輩がシャッターに頭をぶつけて倒れたので、そのショックで記憶喪失になったと騙して無理やりつきあう展開に持っていく。おい、そんなんで騙されるなよ!
花の家が花だらけで、文化祭で着ている浴衣も花模様。細かいとこまで演出すごいな。で、花のお母さんがウインクの相田さんなのにも驚きだ。
関係ないけど、花の先輩で落語部の部長?洩津当郎@猛烈亭ア太郎ってのが、大学の先輩にソックリです。そのダメっぷりも含めて・・・。ちょっと笑ってしまった。
特撮バンバン使うのもいいけど(日本では予算無いから無理か)、こんな感じの、ありきたりだけれどもほのぼのとする映画が観たいよね。特撮や物語で誤魔化せない分、こういう映画って、監督の力量がモロに出てしまうと思う。で、この監督は素晴らしいっ!!
という訳で、この監督の他の作品も観たくなって来ました。
評価:A
とにかくかわいい。
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