DVD レントラックジャパン 2004/01/23 ¥3,980
秦王のもとに、王を狙った刺客を3人殺したという無名という男が現れた。その功績を讃え、特別に謁見を許された彼は、刺客を殺した経緯を王に語りはじめる。しかし、それは多くの謎を含み、話は二転三転していく…。
残念ながら、これも予告編に騙された1本。あんなに面白そうだったのに、なんでこういう構成なんだろう。テーマが始皇帝暗殺という時点で、なにがしかの不安は感じていたんだよね。だって、史実では暗殺されずに、中国を統一しているのだから。
「無名」という男と始皇帝となる男の対決だが、それに至るまでの話を順番にすれば面白そうなのに、時系列無茶苦茶で行ったり来たり。しかも、過去を振り返るシーンは、実際はウソだったりする。「いや、実はこういう事だったんだ」という感じで、どんどん話が変わっていく。
それが小説ならば面白い試みだったのかもしれないが、映画だけに、そんなウソの話をどんどん進められて、やっぱりそれはウソで、本当はこうでしたという展開が何度も何度も何度も続くのは……。回想シーン(ウソ回想シーン含む)にあるアクション部分以外は極めて単調だし、肝心のアクションも、ワイヤー・アクション多用しすぎでわざとらしい。
いくら映像がキレイとか、ストーリーが感動的とか言っても、見ていて退屈なのは勘弁してほしい。予告編の期待を大きく裏切るつまらなさ。駄作ではないけど、見ていて退屈。チャン・ツィイーは可愛いけどさ……。
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