孤独か、それに等しいもの
2005年4月22日 読書ISBN:4048735306 単行本 大崎 善生 角川書店 2004/05 ¥1,470
今日一日をかけて、私は何を失ってゆくのだろう―。孤独の先にあるものを指し示し、明日への小さな一歩をあと押しする珠玉作品集。
憂鬱にとらえられ、傷つき、かじかんでしまった女性の心を繊細に映しだし、灰色の日常に柔らかな光をそそぎこむ奇跡の小説、全五篇。豊平川の水面に映る真っ青な空。堤防を吹き抜けるつめたい風。高校三年生の九月のある日、ピアスの穴を開けようとする私に向かって、かつての恋人は言ったのだ。「大事なものを失してしまうよ」と。
『パイロットフィッシュ』の完成度が高すぎたのでしょうか。
この短編集は、どうも物足りない。
文章は良いのだけど、ストーリーに引き込まれる前に話が終ってしまう。
なんだかやるせない話が続くし、鬱だよ。
悪くはないんだけど、気分が滅入る。
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