ISBN:4896915577 新書 秦 郁彦 洋泉社 2001/08 ¥819
人間的なあまりに人間的な「錯誤」が世界史の運命を変えた! ミッドウェー海戦、インパール作戦、オキナワ地上戦…。冷徹な歴史家の眼と豊富な資料を駆使し、六大決戦の戦略と太平洋戦争の勝敗の岐路を明らかにする。

「終戦記念日」といわれますが、個人的にはあえて「敗戦記念日」と呼んでほしい。それが8月15日。

なんかね、「終戦記念日」だと、
「ああ、なんだか知らないけど戦争終わったね」
「そうだね、なんかわからないけど良かったよね」
って感じで、どことなく他人事みたいじゃありません?

いや、実際、その時代にいなかった人間には他人事なんですけどね。まだ存在すらしていなかったんですから、関わることすら出来なかった訳ですし。よって、戦争責任がどうとか言われても困ってしまいます。

だってさ、いなかったんだよ。
どう責任取るっていうのさ。

だったら、モンゴルの人はワールシュタットの戦いの戦争責任、
イタリア人はポエニ戦争の戦争責任、
キリスト教徒は十字軍遠征の戦争責任、
イスラム教徒はジハードの戦争責任、
あるよね!?

なので、その時代に関わっていない人間に関しては戦争責任はありません。もっとも、大日本帝国という国家の遺産を相続して今の日本が存在するわけですから、少なくとも「戦後処理義務」ならあると思うんだよ。
負の遺産だけでなく、正の遺産も相続している訳ですから。

さて、この日にちなんで読みました。
『なぜ日本は敗れたのか』

この問いに関しては、シャア少佐の名言
「坊やだからさ」
を贈呈したいと思います。

上層部がアホだったから負けたんだよ。
アホが指揮する軍隊が勝てるかっての!!

読めば読むほどに、アホな戦いの連続であった事が露になります。アホのせいで無駄に殺されていった人々は報われません。

この悔しさを忘れないためにも、あえて「敗戦記念日」であるのが良いなあと、個人的には思うのですよ。

それにしても、国家中枢がアホである状態は、今なお全く変わってはいません。きっと、今から戦争が始まっても、また日本は負けるのでしょう。

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