キヤノン特許部隊(光文社新書026)
2005年9月27日 読書ISBN:4334031269 新書 丸島 儀一 光文社 2002/02 ¥714
中国の台頭に悩む日本の製造業にとって、特許戦略は最も関心のあるテーマの1つだろう。本書は、特許に力を入れてきたことで有名なキヤノンで、入社以来40年間、特許一筋に歩んできた元専務の丸島儀一氏が自らの体験をまとめたものだ。1970年代の複写機特許を巡る米ゼロックスとの攻防、92年に特許侵害で米ハネウエルに訴えられた際に、著者が立てた戦略や交渉の過程が具体的に描かれている。
キヤノンが如何にして世界のトップ企業と対決したか。その強さの秘密は卓越した特許戦略にあった。そして、その企業戦略に重要な役割を果たしたのが丸山儀一という男。企業にとって、特許というものが如何に大切であるかがよくわかる。
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