グランマの本棚から―親と子の100冊(生活人新書006)
2005年10月14日 読書ISBN:4140880066 単行本 山崎 慶子 日本放送出版協会 2001/11 ¥714
生きる力をくれたのは、本だった。台北に生まれ、十八歳のとき当地で終戦。学徒出陣の若い兵士たちとの読書会が図書館司書の道を選ばせた。帰らぬ人となった彼らのぶんまで本の世界の素晴らしさを伝えたい…。四人の孫を持つグランマが熱く語る読書指南。
この人、本当に本が好きなんだなぁと思う。
でも、なんだか考え方が少しNHK的?
読書感想文で本嫌いになるのは指導の仕方が悪いからと意見しているけど、書かせる行為自体の問題なのでは?読む事と書く事は全く別の行為だと思うよ。読むだけで書けるようになるなら、おいらだって今頃は芥川賞作家になってるさ。読むのは好きだけど、書くのは嫌いだという人もいっぱいいるしね。
何より、読書感想文の問題点は、その素材にある。あんな優等生的な、クソ面白くもない課題図書ばかり突きつけられて、ハイこれで感想書いてね!なんて強要されたら、むしろ逆効果だ。読みたくない本読まされて、書きたくない文章書かされたら、誰だって読書嫌いになるよ、きっと……。
そういえば、小学校の頃に学級文庫があったけど、借りたら読書感想文を書かないといけないので、ほとんど借り手がいなかった。「読みたいけど感想文書きたくないから借りない」という人がかなりいた。こういう手法は逆効果だよなぁ。
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