ISBN:4061823426 新書 西尾 維新 講談社 2003/11 ¥924
禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻(ひつうちさまとき)と櫃内夜月(よるつき)。その友人、迎槻箱彦(むかえづきはこひこ)と琴原りりす。
彼らの世界は学園内で起こった密室殺人事件によって決定的にひびわれていく……。 様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫(びょういんざかくろねこ)とともに事件の解決に乗り出すが――?『メフィスト』に一挙掲載され絶賛を浴びた「体験版」に解決編を加えた「完全版」。

「ねー、みてみてー、黒猫さん出てるよ」
おっ、久しぶりに登場したと思ったら、また猫に反応して……。
あのさぁ、これ黒猫なんだけど猫じゃなくて人間じゃないか。
 
 
なんだか中高生にやたら人気ありそうな、この人!私の脳内ヒエラルキーでは乙一と同じ階級に位置しております。が、読んだ事は無い!何故ならば、図書館に並んでないからだ(要は人気があっていつでも貸し出し中だと言うこと)。蔵書には含まれているのにいつも出払っているとなれば、当然気になるわさ。で、奇跡的に返却されてきたタイミングで借りてみたのさ。

なんですか、これは……。

むぅ、とりあえず予想通り乙一と同じで、自分なら決して書けないようなベクトル方向へぶっ飛んでいるのだけはわかった。なんといっても、登場人物の名前がヘンすぎるよ、あんた!!西尾維新、恐るべし。人名で「夜月」とか「りりす」でもほえっ???って感じなのに、「黒猫」ってなんだよ(笑)。普通のラノベにありがちなイタイ系の名前を遥かに超越して、素直に感嘆するしかありませぬ。ほら、この表紙の女の子。正式名称「病院坂黒猫」です。こんな名前ないっての、普通の作者ならつけないってば!(そして、普通の親も子供につけないって!)なんだか1RでKOされてしまった気分であるよ。

内容もですね、ラノベっぽくて推理小説なのかと思いきや、推理小説にしてはらしくない。でも、人死ぬし。死んでるのに罪悪感みたいなのが無いし、警察に捕まったりもしないし、命の重さが地球どころかその辺の石ころ程度ですよ。なら、この話はどこへ分類すればいいのだろうか?ただの妹萌え小説なのだろうか。うーむ、こうしてよくわからない西尾ワールドへ引きずり込まれて洗脳されるのか……。かくして信者(読者)が増えるという仕組み(なのか?)。出版社は本格ミステリーとして売り出してるみたいだが、ちっとも本格っぽくないアルヨ。……まぁ、こういうのは嫌いじゃないけどね。

ところで、『きみとぼくの壊れた世界』
この題名だけど、「きみ」が■■で「ぼく」のほうは●●なんだよね!?
 
 
 
「うぅ、痛くにゃい。ハイパー痛くにゃい、かなー」
こら、そこの黒猫君、登場人物の真似しない。
しかも微妙に2キャラ混じってるし。
 

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