夜の終わりに

2006年1月28日 読書
ISBN:4594004377 文庫 飛田野 裕子 扶桑社 1989/06 ¥469
ある夜、異常犯罪者に襲われた少女を救った青年チェイス。彼はヴェトナムで傷つき、ただこの田舎町で平穏な生活を送ることだけを望んでいた。そのチェイスのもとに謎の男から夜ごと電話がかかりはじめる。堕落した若い連中を見つけ出し、彼らに罰を下しているのだ、と男は言明した。そしてその自分の行為に邪魔が入ったことに腹をたて、こんどはチェイスに対して報復するという―。姿なき殺人者の挑戦は続く。チェイスの身辺を監視し、自動車に爆弾を仕掛けてきた。社会と権威に対する不信を抱くチェイスは、自分一人の力で"ジャッジ"と対決することを決意した―。鬼才クーンツが、時代の病理を鋭くえぐった、サスペンス・ハードロマン。

クーンツの初期作品。内容は、なんだかスピルバーグ監督の「激突」のようなノリがある。クーンツのその後の作品と比べたら、どことなく物足りない感じはするけど、それはこの話が面白くないのではなくて、むしろ他の作品が面白すぎるだけなのだ。それにしても、最初から完成度が高い作品を仕上げるあたり、凡庸な作家達とは格が違う。

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