大いなる旅立ち(上)―銀河の荒鷲シーフォート
2006年3月11日 SF特集ISBN:4150111715 文庫 野田 昌宏 早川書房 1996/12 ¥756
2194年、ハーグ艦長ひきいる国連宇宙軍軍艦「ハイバーニア」は、植民惑星ホープ・ネーションめざし地球を旅立った。超空間航法であるN波駆動をもちいても17カ月かかる旅である。宇宙軍士官学校を卒業したばかりの士官候補生ニコラス・シーフォートにとって、毎日が刺激に満ちあふれていた。だが順調に思えた航天も、最初の航法チェック・ポイントで怖るべき事故が発生したとき、すべてが変わった!それも悪い方に…。ジョン・W・キャンベル賞受賞。
友人から勧められて読んだうちの一冊。アマゾンのレビューでもかなり絶賛されているけど、ハマる人にはたまらないであろう内容。一応SFなんだけど、従来のようなお堅い部分があまり感じられない。英雄となるシーフォートの始まりの旅で、この時にはまだ国連宇宙軍の士官候補生。他の士官候補生との軋轢もあり、軍での鍛えられ方もスポ根モノみたいなノリ。どんどん悪い方へ話が展開して行くので、主人公が哀れになって来る。一見、英雄の出世物語だが、全然幸せになってないのが笑える。
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