大いなる旅立ち(下)―銀河の荒鷲シーフォート
2006年3月11日 SF特集ISBN:4150111723 文庫 野田 昌宏 早川書房 1996/12 ¥756
いまやすべてが艦長となったニコラス・シーフォートの双肩にかかっていた―あの怖るべき事故によって艦長ほか2名の宙尉が事故死し、やがてただひとり生き残った宙尉も病死した。200名におよぶ乗員乗客の命は、この艦の最先任士官となった弱冠17歳の士官候補生の手にゆだねられたのだ!ホープ・ネーションまであと11カ月、はたして無事たどりつけるのか…1996年度ジョン・W・キャンベル賞受賞に輝く傑作宇宙SF。
国連宇宙軍軍艦ハイバーニアが向かう先は19光年彼方にある殖民星系ホープ・ネーション。だが途中で事故が発生して艦長や士官を失う。唯一生き残った宙尉すら放射能による宇宙病で急死してしまい、軍規により士官候補生だったシーフォートが艦長となってしまう。
まだ数少ない殖民星系へはN波駆動という超空間航法で向かうのだが、この新技術を使用する際に生ずる振動に反応して、人類の敵となる恐ろしいモノが押し寄せてくる。この頃、太陽系と他の恒星系を結ぶ船の遭難が相次いでいたのだが、それは宇宙空間をN波駆動並みの速度で移動する魚(の姿をした地球外生命体)に攻撃されていたのだ。次巻以降、人類の存亡を賭けた戦いになって行くので、どんどん面白くなる。
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