ISBN:4121500628 新書 香山 リカ 中央公論新社 2002/09 ¥714
W杯サッカー、内親王ご誕生、日本語ブーム等、ポップで軽やかに“愛国心”を謳歌する若者。米国テロ事件、欧州極右の擡頭等、世界情勢が混迷する中、この「愛国ごっこ」の次に来るものは何か。

なんだかこの本も結構叩かれてるよなぁ。でも、否定派の意見は「日本が好きで何が悪い!」「君が代を歌って何が悪い!」という感じの感情論が多くて、論理構成が成されていない。香山リカおかしいとか批判しながら、言ってる本人も論理が展開されてませんから(笑)。個人的には香山リカが正しいか否かはどうでもよろしい。何年後かにはその答えが出るだろうから。むしろ、香山リカが間違っていて欲しいという隠された欲求によって批判が増えてるのでは? だって、もし正しければ大変な時代を迎えてしまうからね。

そういえば春の甲子園始まりましたが、女子高生が「君が代」歌ってしまいましたね。こういう部分にも著者が危惧する事象が静かに進行しつつある様な気がしないでもないのですが……。みんな、大切な事を忘れていますね。日本は民主主義国家では無いのですから、別にナショナリズムが進行して自由に発言出来ない世界に至っても問題無いのですよ。世界に現存する唯一の「帝国」な訳ですから、国歌や国旗の是非を論じる必要も無いしね。ネパールやイギリス等、王様(女王様)がいる国が王国であるならば、世界に生き残る最後の皇帝(天皇)が存在するこの国は帝国に相違ないのです。広大な海外領土を敗戦で失った今、「大日本帝国」で無くなったのは確かだけど、「大」が取れても依然として「日本帝国」であると思うのですよ。(もし日本が帝国で無いのならば、イギリスやサウジアラビアは王国では無くなる。)

それにしても、昔は「君が代」はタブーとされて自由に歌えない社会だったのですから、一体どっちが悪いのかわからなくなります。私が幼稚園に通っていた頃、歌の時間があったのです。配布された音楽教材の中から園児のリクエストよって、その日の歌を決めるという内容だったのですが……。私は当時から熱狂的ナショナリストだったので(もちろんウソ、先生が困ると思ったからだ。お子様の時からとんでもないヤツだ。)迷わず「君が代」をリクエストした訳ですが、「この歌でいっぱい人が死んだのだから、歌いません!!」と怒られてしまいました。うーむ……。かつては「君が代」も自由に歌えない時代だったのに、今では甲子園で女子高生が歌ってもOKです。すごいよねぇ。

みなさん、日本帝国臣民として、大いに国を愛しましょう。
祝日には日の丸を掲げましょう。君が代を斉唱しましょう。
と、ちょっと扇動してみたりして……。

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