ISBN:4087471985 文庫 乙一 集英社 2000/05 ¥440
九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作

ようやく借りることが出来た。
乙一って何故かいつも貸出中で、なかなか読めない。

いやあ、これは凄すぎ。内容的には結構上手い普通の小説レベルだけど、これを16歳で執筆したなんて……。他の大多数のプロは、明らかに若干16歳の若者に負けていますね。内容的にも常人では決してやらないようなヒネリがあって……。「私」という一人称で物語が進むのに、「私」本人は冒頭で殺されて死体になってますよ! で、本人死亡のまま、私の視点で物語が続行する。しかも、幽霊となっての視点ではなく、そのまま死体での一人称。もちろん、ゾンビとかでもなく、完璧に死んでいます。

神視点から見た、死体による一人称での語りなんて、他の誰もやっていないのでは?
恐るべき16歳(当時)。

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