ISBN:404425303X 文庫 乙一 角川書店 2002/12 ¥480
「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…“未来予報”。ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。他2篇を収録した、短編の名手・乙一の傑作集。

またしても、せつない系。「未来予報」なんて、自分が選べなかったもうひとつの未来を想像してしまって、やるせなくなる。過去が確定しているように、実は未来も確定していて、予め決められた方向にしか動かない気もするのだけど、未来を見通す力を持つのはラプラスの魔だけだしなぁ。

「フィルムの中の少女」は、途中までホラーだから怖いかもしれない。あるトンネルで撮影したビデオに、いるはずのない少女の後姿が映っていて、見る度に振り向こうと首が回っていく。ホラー映画にこんなのあるよね。怖っ……。結末は、せつない系ですけど。

コメント

りす
りす
2006年4月25日0:38

りーすりんぐさん、こんわ♪ (^^)/

かんけーなくて?恐縮なんですけど、
乙一の『暗黒童話』、もし既読でしたら、
大体の内容、教えて下さいまし……。 (^^;)d”
 

りーすりんぐ
りーすりんぐ
2006年4月27日6:19

リクエストですね!?
書いてみましょう♪

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