DVD ポニーキャニオン 2005/01/19 ¥2,940
時雨沢恵一による同名連作短編小説を原作に、2003年に放映されたTVアニメ作品。年若いキノと、言葉を話すバイクのエルメス。2人はさまざまな国を訪れ、そこでその国の人々と出会い、それぞれの現実直面しながら、しかしたったの3日間だけ滞在して、また次の国へと旅立っていく。
心が通い合っているようなキノとエルメスの極めて詩的な、静かな会話、それぞれ不思議なルールで成り立っている各国の描写と、まるで子どもの頃に読んだ童話の世界を思わせる雰囲気が実に魅力的。決して一か所に留まり続けることなく、常に傍観者でしかあり得ない旅人であるキノの切なさも全話を貫く縦糸として重要なポイント。

問題:エルメスと言えば?

1.ブランド物
2.ララァが搭乗するモビルアーマー
3.電車男のヒロイン
4.キノの旅のバイク
 
 
全部、正解と言っちゃ、正解なんですが、キノの旅でもエルメスが出て来ました。しかも、バイク……。その言葉は、キノにしか聞こえないっぽいけど、話す事の出来るバイク。付喪神でも宿ったのか!?

原作は読んだ事無いのですが、これ、面白いね。なんか考えさせられるような寓話で構成されていて、主人公のキノがいろんな国を旅してまわる。出てくる国がどれも普通じゃなくて、社会批判と風刺の毒素を取り去ったガリバー旅行記みたいになっている。キノはバイクのエルメスと旅を続けるが、どの国にも傍観者として立ち寄るだけで、三日間しか滞在しない。

人の痛みがわかる国では、科学者の発明で他人の思考を読み取れるようになった人々が、一緒に暮らせなくなって、1人づつ引き篭もり続けている。人を食った話では、せっかく助けた人を……。確かに人を食ってますが、比喩的な意味でも、視聴者に対して人を食ったような話として終わります。

コメント

りす
りす
2006年5月16日0:37

木原敏江の昔々の漫画で、
「エルメス教授」という
美形キャラもいたわよ♪

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