蘭堂家の人々
2006年6月9日 このライトノベルがすごい?ISBN:4086301563 文庫 嬉野 秋彦 集英社 2003/11 ¥620
すぐにスッ転んで鼻血を垂らす秀才・蘭堂翔太は、天才科学者な母の帰りを待つ15歳。そんなある日、構成員約一名の蘭堂家に、美人家政婦・イリア&美少女転校生・アテナの二人が、転がり込んできた!あるイミお約束通りに同居生活が始まったのだけれど、その日を境に翔太の周りで次々に奇妙な事件が起こり始めて…!
著者名で検索かけると、かなりの出版物が引っかかるので、年季の入った作者のようである。物語自体に際立った設定上の目新しさは無いものの、道理で安定して話を誘導出来ている訳だ。読者受けも良いらしく、感想やレビューは一様に高評価。
一人暮らしをする超秀才中学生、蘭堂君の元に現われた住み込み家政婦と、その妹にして転入生(同級生)な美人姉妹。しかも、遠縁に当る親族で、名字まで蘭堂だという。実は、蘭堂君の母親にして、世界有数の超天才科学者が、息子を護衛するために遣わした特殊な●●なのだが……。
出てくる敵が、悪の秘密結社っぽくなく、超ナルシストな美男美女の双子が黒幕なので、勧善懲悪っぽくない。もはや善vs悪の図式は時代遅れで、最近は、こういう路線が流行りなのか?
このラノベは、シリーズ化して人気もありそうなので、続編以降も期待できそう。
★★★
コメント