ISBN:4000056794 単行本 畑村 洋太郎 岩波書店 2004/09 ¥1,995
サイン・コサインや微分・積分が教科書に現れた時、数学と縁を切ったという人は多いだろう。『失敗学のすすめ』の著者として知られる畑村洋太郎・東京大学名誉教授は、「日常世界の住人には高校数学なんて知ッタコッチャナイ」と言い、身につかない理由は、数学の抽象世界を日常生活に置き換えられないところにあると語る。
これは良い! 数式も最低限しか使われていないので、文系でも読める。但し、数学という本質の考え方を易しく読み解いた本なので、受験生が読んでも直結はしないだろう。こういう先生に教えてもらえたら、数学嫌いにならなかったんだろうか……。もうね、数学なんて大嫌いです。「数学が嫌いという理由だけで文系に進む生徒が……」はい、まさにそのうちの一人ですから。数学のせいで国立も受験出来ませんでしたから。数学に足引っ張られて酷い目に遭いましたから。原田宗典みたいに、最初から数学を捨てて私立文系一本に絞るのが正解だったのかもしれない。ともかく、今はもう数学なんて四則計算くらいしか使いませんが、未だに数学の亡霊による後遺症に苦しんでおります。
これ読んで、なんとなく頭が柔らかくなった気はするけど、やはりガチガチに固まった文系頭なのは変わらないので、問題解けと言われたら無理でしょうね。Logとか虚数とか微分とか積分とか、もう完全に忘れてますから。何をどうやって解いて数学の単位取ったのか、自分でも不思議なくらいである。
コメント