窓際の死神

2006年11月21日 読書
ISBN:4575235113 単行本 柴田 よしき 双葉社 ¥1,575
「死」を想ったこと、ありますか?目の前に現れた、黄泉の国への使者。死と向き合ったとき、生きることの実感と歓びを知るのかもしれない。おとぎばなしをモチーフに描く寓話的ミステリー。

死神です。死神とか悪魔とか悪魔とか悪魔とか悪魔とか、そういうのが題材だと思わず食指が動いてしまうのである。あっ、あとは猫も! という訳で、柴田よしき初挑戦。今まで手を出さなかったのは、どうやらシリーズものが混じっているらしいのに、番号になってないから、どれから読んだら良いのかわからなかったからである。恐らくこれは単品物だろうと予想して借りてみたのだ。死神なのも気になったし。

うーん、なんだか死神が窓際族な中年男で、死神らしさがない。大鎌を振り回して直接攻撃してきたりはしないけど、非常に嫌らしい心理攻撃をしてくる。しかも、不条理……。まぁ、死そのものが不条理ですからね。誰かの代わりに自分が生きる、或いは死ぬ。目に見えない綱引きをさせる死神。ブラックな寓話といった感じだが、後味はそれほど悪くない。

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