愛をみつけたうさぎ―エドワード・テュレインの奇跡の旅
2006年12月27日 読書ISBN:4591094588 単行本 バグラム イバトーリーン ポプラ社 ¥1,470
「考えてごらんなさい。愛がないのに、どうやって“いつまでも幸せに”くらせますか?」持ち主の女の子に愛されていても、自分はだれも愛していない陶器のうさぎエドワード。でも、そのおばあさんの言葉は、ずっとエドワードの心にかかっていた。女の子とはぐれ、さまざまな人に出会い、別れる旅のなか、エドワードは遠く語りかける。―ぼくは愛することを学んだ。でも愛なんてつらいだけだった。助けてよ!『ねずみの騎士デスペローの物語』の著者ディカミロ、感動の最新作。
ネタバレ注意
読む予定の人は、以下は読まないように。
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陶器でつくられたうさぎ、エドワード・テュレイン。時折、馬鹿メイドに掃除機で吸われたり、進入した犬に噛まれたりはするけれども、アビリーンの大切なうさぎとして平凡な日常を過ごしていた。その頃のエドワードは愛を知らず、高慢で嫌なうさぎだった。
ある時、ロンドンへ引っ越すことになるのだが、移動する途中の船の上で、クソガキがうさぎでキャッチボールをはじめ、海へと転落してしまう。
クソガキ、逝って良し!
何百日も海中で泥にまみれた後、漁師に引き上げられて大切にされるが、漁師の馬鹿娘がやってきて、ゴミ捨て場へと捨ててしまうのだ。
馬鹿娘、逝って良し!
今度はゴミの中から拾い上げられ、渡り者とともに各地を放浪する事、七年間! ある日、無賃乗車した貨車で寝ているところを車掌に見つかり、外へ蹴りだされる。
車掌、逝って良し!
道端へ転がっているところをクソババアに見つかり、今度はカラスを追い払うための案山子にされてしまう。クギで打ち付けられて畑へ。
クソババア、逝って良し!
下働きの少年に助けられて、少年の妹に与えられるが、病気の妹は死んでしまう。ダメ親父に憤った少年は、うさぎを連れてメンフィスへ行くが、レストランで食事代金が足りず、怒ったコックがうさぎの頭部を破壊。うさぎ脳挫傷により死亡(いや、最初から生きてはいないけど)。
暴力コック、逝って良し!
人形修理師の手で修復されたうさぎは、人形とともに店に飾られる。すべての希望を無くして心を閉ざしたうさぎの前に現れたのは……。
うさぎのエドワードは愛を見つけた。
全米が泣いた!
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