ISBN:4901978160 単行本(ソフトカバー) 加地 尚武 ぺんぎん書房 ¥1,575
錬金術師の御厨象山、妻で魔女の典子、一人息子の恵の一家はどこにでもいる平凡な家族だった。そこに時を同じくして新しい同居人が増えることになる。象山が作ったホムンクルスのアナと、上級魔女の美少女・大場エリカだ。そして、その時から平和な日常は崩れ、世界の存亡を左右する巨大な異変が始まった。

表紙に釣られて「図書館のキス」を借りてみたら、実はそれが2巻目だという事に気づき、慌ててコレを探してきた。最近は、シリーズになっているのに番号が振られていないから、解り難くて困ります。

サブタイトルの「錬金術師の息子」から推測すると、最近流行りの錬金術師物に思えるが、実際には魔術師物。錬金術師なのは、主人公の父親だけなのだ。

世界大戦後、強力な魔術師により世界が管理されるウィザード体制となった、別の地球で繰り広げられる物語。人々の一部は魔法が使えるようになり、別の一部は存在自体が魔法となり、その他大多数は何も使えない普通の人間として暮らしている地球。

中級魔術師の母と、錬金術師の父を持つ主人公は、ちょっとエッチで、勉強も出来ない、魔法も使えない、運動神経も無い、見た目も二枚目じゃないという、喪男である。そんな駄目な息子を見た父親は、錬金術で彼女を造ってしまう。冗談で合成してみたら、本当に生き物が出来てしまって、造った本人もビックリ。そんな家族の元に、トップクラスの上級魔術師が修行のためにホームステイする事になる。最初は駄目男だった少年は、騒動に巻き込まれているうちに、とんでもない力を付与されてしまう。

ちょっとラノベ臭いけど、まあ普通に読める。ただ、話が盛り上がっている途中で作者が出てきて水を注すのは如何なものか。一気に物語から醒めてしまうので勘弁して欲しい。

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