DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2006/10/20 ¥1,500
ハーバード大学奨学金入学を狙う物理学オタクの秀才ケーシー(ミシェル・トラクテンバーグ)は、フィギュアスケートと物理学的観点からとらえたレポートを執筆すべく、(キム・キャトラル)の下でフィギュアを習い始め、いつしかその魅力に取り付かれていく。しかし、カタブツの母(ジョーン・キューザック)はそんな娘の心境の変化に反発し…。
ディズニー映画ならではの夢物語を気持ちよく見せてくれるスポーツ映画の佳作。ヒロインをめぐる周囲の友情や恋、そして確執などもほどよい塩梅で前向きに進んでいくのがリアリティを越えて心地よく、何よりもフィギュア・シーンそのものが魅力的に撮れているのがいい。M・トラステンバーグは本作のためにフィギュアを猛特訓したというが、やはりあちらの若手女優は芯が太い。K・キャトラルとJ・キューザック、2大名女優の共演も作品の厚みに大いに貢献している。劇場未公開作なのが、実にもったいない限りだ。
物理学オタク少女が、世界最高峰のハーバード大学奨学金入学すら蹴って、本来は論文研究の一環であったフィギュア・スケートにハマっていく。天は二物を与えた! 物理学も天才だが、スケートの才能もあった!!
肝心のスケート・シーンが「チアーズ」や「ドラムライン」辺りと比べて迫力に欠けるのは残念。やはり、スケートのプロが実演したのではないから、限界があったのかもしれない。映画のために猛特訓して、ここまで滑れるようになっただけでも大したものではあるが。
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