ゲド戦記 2 こわれた腕環
2007年1月28日 ファンタジー特集ISBN:4000280724 単行本(ソフトカバー) 清水 真砂子 岩波書店 ¥1,050
魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第2巻。アースシー世界では、島々の間に争いが絶えない。青年ゲドは、平和をもたらす腕環を求めて暗黒の地下迷宮へおもむき、巫女の少女アルハと出会う…。
邦訳ではゲド戦記というシリーズ名になっているけど、本当はアース・シーという世界そのものが舞台であって、ゲドが主人公という訳では無いらしい。
今回は、神殿の地下迷宮に祀られている、古き名も無き者に仕える巫女に選ばれてしまった少女が主人公。だがカルガド帝国が諸島を統一してからは、大王が権勢をふるい、神殿の威信は失われつつある時代となっている。単調な毎日を過ごす巫女アルハは、神殿地下に広がる大迷宮の探索に熱中する。そんなある日、西方から来た魔術師が神聖な迷宮内部に侵入しているのを見つけてしまい、扉を閉ざして監禁してしまうのである。
囚われた魔術師こそ、影との戦いに勝利し、今では竜王となったゲドである。ゲドと関り影響を受けるアルハは、次第に自らに疑問を抱き始め、ついにはアルハである事を捨て去るのだ。名前を捨て、産まれた際に得た本当の名前に戻ったテナー(アルハ)は、ゲドと共に西を目指す事になるのだ。
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