サークル・オブ・マジック―魔法の学校
2007年3月12日 ファンタジー特集ISBN:4092903413 単行本 武者 圭子 小学館 2002/11 ¥1,890
勇敢な騎士への道を歩んでいたランドル少年は、自らに備わる魔法の才能に気づき、故郷から遠く離れた魔法の学校に入学する。そこで学ぶ「サークル・オブ・マジック」とは。そして彼の前には意外な敵が立ちはだかるのだった。
最近、微妙作品に当たる事が多くて、読みかけ状態で投げたままのファンタジーが多かったのだが、久しぶりに当たりを見つけた。上手い伏線と見せ場、プロットもよく練られている。
元々は騎士になるはずだったランドルは、ある日パラモン卿のもとを訪れた魔法使いマードックを追いかけ、自らも魔法使いになろうと決心した。マードックに連れられて魔法学校へ行き、入学許可が出たは良いものの、全然魔法が上達しない駄目生徒と化す。他の生徒と喧嘩して寮を追い出されたり、成績が悪いから進級も危うくなってしまうのである。何とか退学を免れたランドルは、若くして魔法学校の先生となったラーグから直々に教えられる事になるのだが、そこには恐ろしい陰謀が隠されていた!
恐ろしい事件が起こった後、ランドルは魔法を禁止されて旅に出るのだが、騎士となった従兄のウォルターと再会する。ここでもトラブル続きで、やがて災難が意図されたものだと知る事になる。魔法使いランドル、騎士ウォルター、そしてパン泥棒にして歌姫? リース、この三人が繰り広げる物語。ヒロインの名前が気に入った(笑)。
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