蒲公英草紙―常野物語
2007年3月21日 芥川賞・直木賞ISBN:4087747700 単行本 恩田 陸 集英社 2005/06 ¥1,470
舞台は20世紀初頭の東北の農村。旧家のお嬢様の話し相手を務める少女・峰子の視点から語られる、不思議な一族の運命。時を超えて人々はめぐり合い、約束は果たされる。切なさと懐かしさが交錯する感動長編。
第134回直木賞候補作。
常野物語系統の一冊。ここでもまた、不思議な力を持った人々が出てくる。見ていないモノが判ったり、今から起きる出来事が見えたりするのだ。だが、その力は万能では無い。
常野物語だけど、常野一族は背景設定で、脇役っぽいので、ずばり常野物語系の話を期待するとガッカリするかもしれない。20世紀初頭に少女だった峰子と、彼女が話し相手として深くかかわる身体の弱いお嬢様が中心となる。
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