明日への誓い―若き女船長カイの挑戦
2007年4月6日 SF特集ISBN:4150115915 文庫 月岡 小穂 早川書房 2006/11 ¥1,050
ヴァッタ一族のはみだし者オスマンを激戦のすえ斃し、彼の船“フェア・カリーン”を手に入れたカイ。自分の貨物船“ゲイリー・トバイ”に比べて、遙かに新しく大型で、武装も充実していた。従姉のステラを“トバイ”の船長に任命し、とりあえず二隻で交易の仕事を続けるが、このままでは状況はますます宙賊の有利に傾いてゆくと確信する。そこで宙族に対抗するため、各星系政府の私掠船に武装船団設立を呼びかけるが…。
一族の裏切り者オスマンを倒して取り戻したフェア・カリーン号を正式にヴァッタ航宙のものにしようと行動するカイ。またしてもトラブルに見舞われまくり、余波で被害を被ったステラが怒る。惑星カスカディアにて、ようやくステラと合流したカイは、ヴァッタ航宙の運営をステラに任せ、自分は宙族と戦う事に専念しようと決めるのであった。
私掠船を組織して宙族と対抗しようと試みるが、敵のほうが艦艇数も訓練度も高く、提督として不適切な人物の指揮で敗北寸前になってしまう。ようやく見えてきた黒幕の正体。いよいよ佳境へ。
どうやら、5巻で完結するらしい。という事は、宙族編だけで終わるという事になりそうだ。長編のスペースオペラにはならないのか。少し残念だ。
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