カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep
2007年4月28日 読書ISBN:4840116008 単行本 森 博嗣 メディアファクトリー 2006/08 ¥1,050
廃墟マニアの郡司朋成と栗城洋輔は、同じ大学に通う真知花梨に招かれて鈴鳴村にやって来た。その地にある廃墟施設を探検するためだ。だが彼らを待ち受けていたのは奇妙な伝説だった。鈴鳴村にはかつて天才絡繰り師が住んでいたが、120年後に作動するという絡繰りを遺してこの世を去った。今年はまさに絡繰りが作動するその年にあたるというのだ!2人は花梨と妹の玲奈の協力を得て、隠された絡繰りを探し始めるのだが…。
森作品にしては、従来のキレがあまり無いのが残念だ。これでも一定水準は保っているから、面白い事は認めるけど。
田舎村で対立する二つの家。その村にはカラクリ師によって隠された宝があるとされていた。村出身の少女と、外部から来た男性の友人達。彼らが村に隠された真実へと迫るのだが……。あまりミステリーっぽくなく、爽やか系青春ドラマといった感じだ。もちろん、殺人事件も起こらない。
コカ・コーラ120周年記念のコラボ作品だけに、作中で登場人物がやたらとコーラを飲みまくるのが、いかにもわざとらしくて頂けない。まさに、資本主義に毒された作品である。非常に嫌な感じだ。売れっ子なんだから、そこまで迎合しなくても良いのに。
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