アウトニア王国奮戦記 でたまか―問答無用編
2007年5月24日 このライトノベルがすごい?ISBN:4044257019 文庫 鷹見 一幸 角川書店 2001/03 ¥580
カネなしコネなし色気なしの帝国のビンボー貴族。それがぼく、マイド・ガーナッシュ。士官学校を卒業し薔薇色の未来にいざ出陣…のはずが!なぜか!配属されたのは宇宙の果ての惑星国家アウトニアだった。ほのぼのした国民風土にして、その艦隊は宇宙一へなちょこ。しかもぼくは、その最弱艦隊を指揮して強大な敵に立ち向かわなくちゃならないのだっ!痛快ポップビート・スペースオペラ、始動。
まさしく、問答無用にお子様向けスペースオペラ。敵対するローデスと覇権を争う帝国の貧乏貴族で金もコネも親も無しという、いかにもありがち設定な主人公。門閥貴族の子息を士官学校の試合でケチョンケチョンにした事が祟り、成績優秀にもかかわらず、近衛艦隊ではなくて、聞いたこともない僻地の弱小同盟国家へと左遷される。
帝国と同盟を結ぶ数多くの弱小国家のひとつ、アウトニア王国へようやく辿り着いたものの、帝国軍正規兵は自分ひとりしかいないという、軍事顧問というよりは単なる駐在員状態に。情報操作によって何故か王女の家庭教師兼任帝国軍士官という訳わからない事になり、ローデス側との戦争ごっこは何時の間にか本物の戦争へと変貌する。
戦争描写がとっても嘘臭くて、ご都合主義で塗り固めて作者暴走気味だから、読みやすいけど、ちょっと微妙……。
このラノベは、ご都合主義的展開の子供向けスペースオペラ。
★★★
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