アウトニア王国奮戦記 でたまか2―奮闘努力篇
2007年5月25日 このライトノベルがすごい?ISBN:4044257027 文庫 鷹見 一幸 角川書店 2001/05 ¥540
半年前までぼくは無敵艦隊提督って呼ばれてた。でも本物の戦争はシミュレーションゲームとはぜんぜんちがうんだ。前には強大な敵、なのにぼくらは宇宙最弱のアウトニア艦隊。マジで戦えば、一瞬でKOされること確実。そんなぼくらが、知恵と勇気をふりしぼって考えた反撃とは、敵の艦隊ではなく胃壁を狙う、すさまじく「性格のイイ」小技の数々だった!抱腹絶倒・快感無限大の痛快ポップビート・スペースオペラ第2弾、発進だ。
敵側に異端審問官が乗り込んできた事により、戦争ごっこが本物に変貌してしまった。アウトニアの将軍と、主人公の執事(こいつは人間ではなくプログラム)の犠牲で、辛くも回廊を閉鎖するのであったが、敵側は傭兵会社まで投入してきたのである。
前作を凌駕する勢いで、怒涛のご都合主義攻撃。そんな子供みたいな嫌がらせ作戦でプロの戦争屋と戦える訳もないだろうに、実にのどかな、うそ臭い作戦がこれでもかとばかりに繰り広げられる。読みやすいけど、「銀河英雄伝説」と比べたら、かなり……。
ラノベのお約束で、登場人物はなるべく読者と同じ年齢層に……、という制約があるのだろうけど、敵傭兵会社を率いる提督(准将)が、19歳の女の子というのもなぁ(笑)。
このラノベは、超ウソ臭い戦争が繰り広げられる。
★★★
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