新艦長着任!(上)―紅の勇者オナー・ハリントン1
2007年5月28日 SF特集ISBN:4150112584 文庫 矢口 悟 早川書房 1999/01 ¥672
マンティコア王国航宙軍の巡洋艦「フィアレス」に新艦長が着任した。弱冠23歳のオナー・ハリントン宙佐補である。だが着任早々の軍事演習で、オナーは「フィアレス」に搭載された欠陥だらけの新兵器を用いて、初戦こそ飾ったものの、結果的には散々な成績に終わった。かくて、軍上層部の新兵器推進派と反対派の双方から睨まれた彼女は、辺境星系へと左遷されてしまうが…美貌の女艦長の活躍を描く熱血宇宙冒険SF。
最近はどうも、女性が活躍する話のほうがウケる様だ。近年、人気になっているミリタリーSF小説のひとつであるこのシリーズも、主人公はマンティコア王国宇宙軍の若き女性艦長である。
念願の巡洋艦を任される事になったオナー・ハリントン宙佐補だったが、軍上層部のいがみあいで妙な兵装を施された艦を与えられ、その事が原因となって左遷されてしまう。とはいっても僻地へ飛ばされたのではなく、宇宙における要衝となっているにもかかわらず、軍の下らない人事政策のために左遷の地とされてしまったバシリスクが任地となる。長らく無能な提督ばかりが赴任していたせいで、この星域は懸念事項だらけとなっていたのだが、次々にトラブルを片付けて行くハリントンの有能ぶりに、現地は瞬く間に改善されてしまうが、それを喜ばない勢力が暗躍していた。
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