グレイソン攻防戦(上)―紅の勇者オナー・ハリントン2
2007年5月30日 SF特集ISBN:4150112940 文庫 矢口 悟 早川書房 1999/12 ¥672
バシリスクでの戦闘から二年半後、マンティコア王国とヘイヴン人民共和国との間にあり、重要な位置をしめる惑星グレイソンと同盟を締結すべく、マンティコアはクールヴォジエ提督を代表とする使節団を派遣した。巡洋艦、駆逐艦あわせて四隻の護衛戦隊の旗艦は、最新鋭の重巡洋艦〈フィアレス〉。艦長は、めでたく上級宙佐に昇進したオナー・ハリントンであった。だがすでにグレイソンには、ヘイヴン航宙軍の怖るべき魔手が。
前作から数年後。再び食指を伸ばしてきたヘイヴン人民共和国の魔の手に対抗すべく、ハリントン上級宙佐は艦隊司令官としてグレイソンへと向かう。ここははるか昔、科学技術を捨て去るために、科学技術に頼って移民した人々の末裔が暮らす、厳しい星系であった。宗教に絡め取られ、男尊女卑による閉鎖社会。そして、数世紀もの間、人類文明圏外で忘れ去られていたために、技術水準も諸国と比べて大きく遅れているのだ。
すっかり忘れ去られていたグレイソンは、今やヘイヴンがマンティコア王国を攻略するために重要拠点でもあり、逆に言えば、マンティコア側にとっても、自国を防衛するための拠点となっていた。
グレイソンから反乱を起こして独立した原理主義者グループが支配するマサダ側にヘイヴンが技術供与を行い、戦端が開かれるのだが……。
前作も、無能な女医が出てきたけど、今回もまた、無能な外交官が暴れまわります。こういう典型的な馬鹿は、キャラとしてはわかりやすいけど、二元的すぎるのではないでしょうか。有能な人材と馬鹿の隔たりが大きすぎるような気が(笑)。
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