マリア様がみてる
2007年7月4日 このライトノベルがすごい?ISBN:408614459X 文庫 今野 緒雪 集英社 1998/04 ¥480
「お待ちなさい」
「あの……。私にご用でしょうか」
「呼び止めたのは私で、その相手はあなた。間違いなくってよ」
今更ですが、手を出してしまいました。コバルト文庫というのがネックになっていて、今まで読めなかったのだ。普通のラノベはさほど抵抗無いのだが、さすがにコバルトは……。ハズレが非常に多そうな気がするレーベルですが、おそらくこれだけは別格。
上級生と下級生で結ばれるスールという独特のシステムが、なんだか怪しげで百合っぽくていいよ。男同士は見るに耐えないけど、女同士はキレイでいいね。ある日、曲がったタイを紅薔薇のつぼみこと、小笠原祥子様に直されたことがキッカケで、お姉さまと妹関係に陥るゆみたん……。
男子校から王子役を招いて開催される劇の役柄をめぐり、嫌がる小笠原祥子に巻き込まれる祐巳。ロザリオを受け取る受け取らないの攻防戦に発展!? 話としては大した事はかかれていないのだが、登場人物が女の子だから良い感じだ。全く同じ展開で、もしこれが男子校を舞台にした兄貴と弟な話だったら、相当気色悪いと思う。読んだら吐くかもしれない(笑)。
主人公となる祐巳は普通の少女という設定なのだが、イラストを見る限りでは可愛いと思うぞ。まあ、今後の展開を考えると、十人並みで凡庸な少女が薔薇様まであがってしまったりしたら都合が悪いからな。それにしても、百合なのに薔薇というのは如何に!?
このラノベは、薔薇様と妹な話なのに百合っぽい。
★★★★★
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