灰色のアイリス?
2007年7月29日 このライトノベルがすごい?ISBN:4840223092 文庫 岩田 洋季 メディアワークス 2003/03 ¥662
朝霧奏の願っていた平穏の日々は、美木響紀の手により奪われてしまった。響紀らの襲撃による葵原勇吾の死や矢志奈姫子の無惨な姿。さらに、何よりも大切な未来までも響紀らに人質に取られてしまい、奏は恐怖の底で打ち震える。―未来だけは無事であってほしい…。響紀の隠れ家を知る由もない奏は、もはや屈する以外に手の打ちようがなかった。一方、響紀らとともにいるイリスは、未来の持つ灰色の異空眼の謎に迫りつつあった。異空眼の謎が解ける時、奏と未来、そして世界の運命は―!?朝霧奏、未来、美木響紀、イリス…。それぞれの思惑が交錯する中、物語もいよいよ佳境!シリーズ第四弾。
うーむ。まだ少しムラがあるなぁ。それに、話の盛り上げ方が下手だ。せっかく強敵揃えて絶望的な状況にまで持って行きながら、さして活躍もしないままに倒されていく悪党側の面々。もうちょっと見せ場作って盛り上げないと駄目だろう。ジャンプマンガじゃないのだから、中途半端な捨てキャラみたいに消費するのはどうかと思う。敵ボスの能力は、よくわからないままに死んでも死んでも復活するが、裏切った女性を殺した事で、その女性を愛していた仲間の召喚する死の視線を持つ化け物に見られて完全死亡。どうやって復活しまくっていたのか説明皆無。
最強の敵は、主人公が自らの体を犠牲にしつつ隙を作り、少女を刺して倒す。とは言っても、負傷して逃亡しただけなのだが。最後に、命のやり取りが大好きな狂人が姪(妹)をさらって逃亡、主人公にタイマン勝負を挑むも敗北して死亡。そこに舞い降りる天使の羽根。ここで止めておいたらキレイなのに、その後に次回予告編的に最終ボスが出てくる演出がまた微妙。ジャンプマンガじゃないのだから、一冊終わる毎に纏めないとダメだろう。なんで、中途半端に次の話を始めるんだ? 明らかに、ジャンプの作り方に影響されているな、この作者は……。
このラノベは、ジャンプのマンガかよ!?
★★
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