ハードボイルド・エッグ
2007年8月2日 読書ISBN:4575233811 単行本(ソフトカバー) 荻原 浩 双葉社 1999/10 ¥1,680
中学の頃にフィリップ・マーロウのようなクールな探偵になることを心に決め、とうとう脱サラして事務所を開いた私。だが、来る依頼は動物の捜索ばかり。おまけにとんでもない婆さんを秘書に雇うはめになり…。
絵に描いたようなガチガチのハードボイルド男が主人公なのだが、クールな二枚目ではなくて、格好良いハードボイルドに酔っているだけの間抜け男なのが哀れ。やる事成す事ダメダメで、自分ではキメているつもりで、その実、単なるコメディアンで終わっている。
ハードボイルド探偵に相応しい美女を秘書にしようと募集してみれば、相手の策略に嵌って、現れたのは婆さんだし。その婆さんと無理やりコンビとなり、事件解決を目指すのだが、初めて関わる殺人事件は思いもよらぬ方向へと転がって行く。
単なるコメディかと思いきや、最後のサプライズで爆弾が用意されていた。とてつもなく嫌な結末が待っていた。B級ホラー並みに気分が萎える。
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