ISBN:4809674215 単行本 鷹音 美緒 東洋出版 2002/09 ¥1,050
「ネコ岩の下の猫を掘り出してはいけない」。突然パソコンに映し出された謎のメッセージ。あくる日、ゑい子の頭の中には猫が棲みついていた。幻覚か?現実か?「猫と暮らす」「猫の人語発話についての研究序説」「続・猫の人語発話についての研究序説」の三部作で「頭の中の猫」の謎に迫るエンターテイメント哲学小説。

ストーリー自体はホラーっぽいのだが、怖くはない。突然、画面に表示された「ネコ岩の下の猫を掘り出してはいけない」という文字。その後、主人公の女性は新車を届けるアルバイトで、駐車スペースにある岩が邪魔だから掘り起こすよう納入先の男から言われるのである。

岩を掘ってみると、それは猫の形をしており、しかもその下には猫が埋まっていた! しかも、その猫が動き出すのだ。彼女は埋まっていた猫を連れ帰るのだが、翌日になるとその猫は骨だけになっており、頭の中に居場所を移していた。それから、頭の中に住む奇妙な姿の猫が増え始め、猫の世話で日常生活に支障をきたし始めた彼女は、この現象を解明しようとするのだが……。

ホラーになりそうでならない中途半端さ。悪意のある人間が数多く出てきて、オカルト要素もあるが、盛り上がらないままに話が終わるのは惜しい。

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