エレキ源内 殺しからくり
2007年9月13日 読書ISBN:4087753425 単行本 米村 圭伍 集英社 2004/10 ¥1,890
平賀源内の娘にうまれたのが血の因果、つばめが巻き込まれた源内秘宝を巡っての、大田直次郎(狂歌師・四方赤良)、娘武芸者、黒頭巾の一団、軽業一座、忍者…入り乱れての大騒動。黒幕の正体を暴かんとする、つばめの巻き返しはなるか。
えっ!? これ源内が主役じゃないのか。いきなり死んでるし……。まあ、表紙見たら描かれているのが源内じゃなくて女の子だけどね。
事件を起こし捕らえられた源内は、獄中で死んでしまうのだが、どこかに隠された源内秘宝をめぐり、各勢力が暗躍する。源内は、幕府中枢の恐ろしい陰謀劇に加担していたのである。
という訳で、源内本人はアッサリと死亡フラグが成立してしまい、主人公となるのは平賀源内の隠し子つばめ。将軍の座を狙う一橋家の陰謀に巻き込まれて酷い目に。さらには田沼派も先代将軍が暗殺された証拠を掴もうと、源内秘宝を狙って来る。さらに、朝廷隠密みたいなのまで……。
他の話みたいに二転三転はしないけど、ラスト付近の源内秘宝は奇妙奇天烈な大仕掛け。今なら何でもない電気やライターも、この時代だと最先端か!?
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