シュプルのおはなし
2007年12月24日 このライトノベルがすごい?ISBN:4840226601 文庫 雨宮 諒 メディアワークス 2004/04 ¥578
第十回電撃ゲーム小説大賞選考委員奨励賞受賞作。物語の中で、シュプルという少年が、周囲にある物などから想像を巡らし、物語を作ってしまうという入れ子構造。物語の中で語られる小さな物語。現実を照らし合わせたら少し変な部分もあるけれども、それも含めて小さな男の子が作った話だから妙な部分があるという設定だと思えば許容範囲。作者が下手なのではなく、意図的にやっている気もするし。
おじいさんの宝箱から出てきたガラクタを元に、突拍子もない物語を考えてしまうシュプル。おじいさんは戦争に行ったり、風船売りの娘と駆け落ちしたり、ギャングスターになったりと、いろいろ大変だ。勿論、本当にあった過去の出来事ではなくて、シュプルが勝手に作ってしまった物語なのだが。
このラノベは、シュプルの脳内妄想が結構面白い。
★★★
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