ISBN:4828825193 単行本 藤野 千夜 ベネッセコーポレーション 1996/03 ¥1,121
男子校へ通うトシヒコは陸上部のリョウに恋してる。同級生のヤマダは「間違った身体に生まれたから」と女性ホルモンを注射する。幼なじみのミカコは突然、怖くて電車に乗れなくなった。心と身体の「違和感」にふるえる3人の青春を軽妙に描く表題作に、「午後の時間割」(海燕新人賞)を併録した芥川賞作家の作品集。
主人公がホモだ……。うーん、ホモは嫌いなんだけどなぁ。主な登場人物は三人。主人公のホモ、電車の中で吐いてしまい、自転車にしか乗れなくなった少女、ホモ主人公と同じクラスのオカマ。表紙にも三人しかいないから、一番女っぽいやつが男子校で同じクラスのオカマかっ!
ホモ主人公のトシヒコは美形のリョウが好き。ヤマダはトシヒコが好きなオカマで、でも見た目が女っぽいから相手にされない。女物の私服で登校するツワモノである。「おしゃべり怪談」よりは面白かったけど、別に事件も何も起こらずに淡々としたまま終わってしまう。
同時収録の「午後の時間割」は、64歳になった電波な予備校生の話。これは、64歳という脳内設定にしているだけで、実際に歳をとった訳では無いので、単なる電波さん。本当は若い。同じ予備校のテシロギ君に告白されるものの、付き合ってみればホテルで彼のナニが役に立たず、実はゲイだと言われてしまう。またホモか! ホモはもういいよ……。この作者、ホモが好きなのか!?
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