世界で一番不思議なあの子
2008年2月12日 このライトノベルがすごい?ISBN:4062559595 文庫 カズアキ 講談社 2007/04/27 ¥630
これもまた微妙作だな……。普通の男(但し美男子という設定である)として生きてきた和也が、ある日、気を失い、目覚めると何故か美少女に!
ありがち設定なのはともかく、何でラノベは美男子とか美少女とかいう貧弱な語彙で強引に押し切ろうとするのだろうか。もう少し豊かに、三文字以上の文章で表現して頂きたいのだが。絵師が思いっきり少女漫画スタイルなので、あんまり美少女にも見えてこないしなぁ。男バージョンは、腐女子が悦びそうな絵ではあるな。
実は、物心ついた頃から不在だった母親が男だったというトンデモ設定。そして、自在に性別を変更出来る特殊な遺伝子が自分にも受け継がれていたため、気を失う度に性別が入れ替わる羽目に。このままでは学校へも通えないので、男である母親が理事を務める超お金持ち専用の学園に転入させられるのだが、生徒は財閥級のご子息ばかり。それどころか、妖怪だらけだったりして……。
学園には、生まれる前から決められていたという許婚がいたのだが、主人公の性別がどちらでも構わないように、男と女の両方が用意されていた。そして、その双方が結婚を希望し、校内を破壊しつつバトルになってしまうのである。
女になっている時に語尾が「だっちゃ」になるのは、虎縞ビキニの某宇宙人をパクったみたいで良くない。どうして本人の意思を無視して変化してしまうのか、説明が無いままだし。
このラノベは、主人公の母親が男……。
★★
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