ISBN:408775281X 単行本 中山 可穂 集英社 2001/02 ¥1,470
ジャン・ジュネの再来とまで呼ばれる新人女性作家・塁と、平凡なOLの「わたし」はある雨の夜、書店で出会い、恋に落ちた。彼女との甘美で破滅的な性愛に溺れていく「わたし」。幾度も修羅場を繰り返し、別れてはまた求め合う二人だったが…。すべてを賭けた極限の愛の行き着く果ては?第14回山本周五郎賞受賞の傑作恋愛小説。

これもまた、レズビアン小説か。ひょっとして、この作者の作品って全部レズ小説? 「天使の骨」以上に濃厚で強烈。狂気さえ秘められた二人の不毛な愛の先には、何も残されていない気がする。

性格が破綻した掟破りの純文学作家に出会ってしまったビジネスウーマンが、瞬く間に絡め取られていく。全身全霊を使った直球攻撃で、そこには打算も駆け引きも無い。獣のような欲望だけが存在している。何度も別れようとするが離れられず、父の病気が発覚してからは孫の顔を見せようと男性と結婚するも事件に巻き込まれ、結婚生活は破綻して行く。

冒頭で二人の結末が書かれてしまっており、そこから過去世界へと戻っていくのだが、彼女の身に何が起こったのかは書かれていない。これは非常に気になる。続きは無いのか!?

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