家日和

2008年3月12日 読書
ISBN:4087748529 単行本 奥田 英朗 集英社 2007/04 ¥1,470
ネットオークションにはまる専業主婦。会社が倒産し、主夫となる営業マン。夫と妻。ちょっとずれていて、でも愛情がないわけでなく…。ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。ビター&スウィートな「在宅」小説。

全部独立した短編だが、ハズレ無し。オークションに嵌ってしまう主婦や、会社が倒産して主夫状態になる男や、妻と別居する事になり、残されてしまった部屋を自分好みの城に変えていく男など、「家」を題材にした日常の物語なのだが、悪意のある登場人物が出てこないので、不快感が残らないのが良い。

それにしても、「いい人は家にいる」というキャッチは如何なものか!? 「幸せな人は家にいる」なら話も判るのだが。これでは、まともに家にも帰れないような暗黒企業に勤める戦士は悪人になりますね……。

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