遠まわりする雛

2008年3月16日 読書
ISBN:4048738119 単行本 米澤 穂信 角川書店 2007/10 ¥1,470
折木奉太郎は〈古典部〉仲間の千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛」へ参加するが、事前連絡の手違いで祭りの開催が危ぶまれる事態に。その「手違い」が気になる千反田は、折木とともに真相を推理する――。

古典部シリーズ4作目。シリーズ最新作なのに最初に借りてしまったので、かなり苦戦した。後から3冊借りてきて、これより先に読む羽目になったので。

これは短編だし、それぞれが独立していて連作でもないので小さく纏りすぎな話ばかりだな。各登場人物の過去話や、初めて出会った頃の話もあるので、興味深いが。バレンタインの話は、伊原摩耶花がなかなかチョコを受け取ってもらえず、ビター風味である。

題名にもなっている「遠まわりする雛」は、何事にもやる気が感じられない省エネ人間ホータローが、お嬢様千反田えるの急な頼み事で、お雛様行列の傘持ちに。伊原摩耶花&福部里志の組み合わせは本人の意思次第でほぼ確定なので、千反田える&折木奉太郎も成立して欲しいなぁ。

これは、隙間を埋める番外編的な話も含まれているので、やはり順番に読まないと価値半減だよね。危うくこの本から読むところだった。

閉館直前、残り時間20分、ギリギリで期限内に返却出来たけど、まともにメモ出来なかったからレビューが……。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索