美晴さんランナウェイ
2008年3月18日 読書ISBN:4087748596 単行本 山本 幸久 集英社 2007/04 ¥1,575
破天荒だけど憎めない、“美晴叔母さん”登場! 美晴さんは「適齢期」の美女ながら、何かと家を飛び出すトラブルメーカー。そんな彼女が追いかけているものとは? 彼女が巻き起こすドタバタを姪の目線で描いた、ハートウォーミングストーリー。
山本幸久、初挑戦。本当はデビュー作の「笑う招き猫」から順番に攻略したかったのだが、新しい本は競争率が高いので、どうしても優先して借りてしまう。
題名はこれだけど、姪の世宇子から見た視点で物語が進むので、美晴さんは主役ではなかった。美人だけど結婚しないまま、実家から出て行かない叔母さんが美晴さん。母親(つまり世宇子の祖母)の葬式に失踪してしまったりする、ちょっと変わり者。困ったちゃんではあるけれども、周囲に災いをもたらしたりはしないので、キ印な人ではない。
世宇子と弟の翔は、自由奔放な美晴さんに翻弄されてしまうのだが、憎めないキャラである。さほど波乱万丈な展開がある訳ではないけれども、こういうほのぼの系でキャラ立ちもしている作品は良いね。
それにしても、題名がランナウェイだけあって、葬式や卒業式に、やたらと逃走する人だ。さすがに最後は逃げないけど。
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