「いのち」と「こころ」の教科書―手塚治虫からのメッセージ
2008年3月26日 読書ISBN:4872578546 単行本 谷川 彰英 イースト・プレス 2007/11 ¥1,000
手塚治虫のマンガは、これからを生きる私たちにとって最高の教科書。学校の授業では教えることが難しい、「いのち」の重み、「こころ」の微細な動き。これらのテーマをわかりやすく教えてくれるマンガ8篇を収録。
手塚治虫マンガを谷川彰英が監修したもの。一作品終わる度に解説が入っているが、大半は手塚マンガで出来ている。
地球を汚した人類を抹殺しようとする宇宙人ロボの話は環境問題だし、西の枝と東の枝で対立し、聖地の力で化け物になって行く鳥のボスは、汚染物質だけでなくて東西対立にも見えてくる。短くても密度の濃い作品ばかりである。
最後のページに、人種差別や偏見に対する出版社側の見解が書かれているのだが、こういう説明をわざわざしないと、馬鹿な言論弾圧主義者達がピーピー騒ぎ出すのだから、嫌な時代になったものだ。「白雪姫」は、白いのが美しいという固定観念を植え付ける白人優位主義だから差別だ! なんて騒ぎ出すキチガイがいるからね。
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