ISBN:475772098X 文庫 扇 智史 エンターブレイン 2004/12 ¥672
ユウとアレシュ。古より「現世」の理を揺るがす「世界孔」を閉じることを務めとし、その彼方から現れる外来知性種と、歴史の裏側で戦い血を流し続けた閉鎖師の末裔。そして異形と化し、破綻種と忌避されつつ永遠を生き続けてきた少女と、その存在を憎みながらも、閉鎖師になるしかなかった少年。ふたつの孤独な魂が触れ合うとき、ふたりの前に「氷牙姫」が現れたのは、まさに宿命というべきものだったのだろう―。新鋭が描く「定められた喪失の物語」。

「閉鎖師ユウと黄昏恋歌」と比べたら、多少はマシになった感じか。こちらは、閉鎖師ユウが主人公で、前作よりかなり過去の時代が舞台となる。この時点でユウは既に自称600歳。見た目が小さい女の子で、中身は年寄りという設定は目新しくも何とも無いが、とりあえず、前作では不明だったユウの秘密が明かされる。

青年と一緒に行動しており、酒場では青年の方が師匠だと思われているのだが、勿論その逆である。青年は、エルフを殲滅する時に森で拾った少年が成長した姿で、否応なしに閉鎖師として訓練される事になる。

そして、前作でも出てきた最強吸血鬼と対峙し、勝てる訳が無いのに特攻して犬死に! なんで男塾のヤラレキャラみたいに捨て駒に使うのか……。バトルがある分、一作目よりは読めるけど、こんな盛り上がらずにアッサリ殺されてしまうのは酷すぎる。

結局、最初に出てきて村人を虐殺した魔女も退治出来ないまま、大切な青年は無駄死にして終わるし、またもや歯切れの悪い結末に。何これ? 鬱ラノベでも書きたいの!? とりあえず、二冊とも100円で仕入れて来て良かったよ。定価なんかで買ってしまった日にはもう……。
 
 
 
このラノベは、敵を倒せないまま犬死にエンド。
★★

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