ISBN:4048735543 単行本 小林 泰三 角川書店 2004/8/31 ¥1680
吸血鬼最強と怖れられたヨブ。少女・ミカとの約束で自らに血を吸うことを禁じた吸血鬼―。娘と妻の復讐のため、吸血鬼を退治する組織「コンソーシアム」に入った人間・ランドルフ―。吸血鬼を食べ、己の肉体に吸血鬼の臓器を収め、さらに強力なものへ変身する、追跡者・J―。ミカを守ろうとするヨブ。新兵器に身を包んだランドルフ。さらに強力になったJ。三つ巴の戦いが始まる。炸裂する、書き下ろし!ハード・SF・アクション・ホラー・小林泰三ワールド。
ハードバイオレンスホラーSF小説といった感じか。吸血鬼物なのに、重火器や新兵器が出まくるので、SFっぽくなっている。少女を守る最強の吸血鬼ヨブ、妻と娘を殺されて復讐に燃えるランドルフ、人類と吸血鬼の敵ストーカー。三つ巴の戦いが繰り広げられる。
別の作家が作ったキャラを捨て駒にするのは微妙であるが、物語としては楽しめた。全貌が語られないまま終わってしまうので、少女の役割がよく判らなかった。結末が、ちょっとB級的すぎる。
コメント
...確かに三日坊主の血を飲んだあやかしの「お話」ってのは、ある意味、定番の設定ですな(^_^;)
私は、少女の役割をマグダラのマリアとして楽しみました♪